年齢が上がるにつれ、健康でいることへの関心は高まります。
『人間ドック受けてみようかな。でも、どんな感じなのか不安だな』
そう思っている方は多いと思います。
会社で健康診断の代わりにとか、管理職になると義務で受けるとか、補助があるからとか、人間ドックを受ける理由はさまざまですね。
受けてみようか迷っている、どんな感じなのか知りたいという方向けに今年実際に受けた人間ドックについてレポートします。
受診のきっかけ
わたしの働いている会社では毎年健康診断があります。
特に持病もないし、健康への心配もない。
人間ドックなんてお金かかりそうだから受ける必要はないなと思っていました。
でも、社内で人間ドックを受ける人が多いんです。
会社健康診断をやるのになんで自分で人間ドックを受けるのか不思議でした。
そこで初めて知ったのですが、会社の健保組合から人間ドック受診の補助が出るというのです。
わたしが勤めている会社の場合、35歳以上という縛りはありますが、2万円の補助があるとのこと。
これは使わない手はないですね。
いい機会だし、早速受診してみようと費用と検査内容、予約について調べることにしました。
病院選びと予約方法
補助を受けて受診する場合は契約受診機関を指定される場合が多いです。
わたしの場合、契約機関に該当する病院は2か所でした。
2か所とも検査項目はほぼ変わらず料金も同じぐらいなので、場所が近くてかかりつけ医でもある病院で予約することにしました。
予約方法は電話によることが多いです。
ネットからの受付がある病院もあります。
施設によって違うので確認しておきましょう。
どこの医療機関もそうだと思いますが、直近の予約は空いていないことが多いです。
どうしてもすぐに受けたい方はキャンセル待ちという方法がありますので、希望する病院にご相談してみてください。
すぐに受けたいんだけど空いてないって
キャンセル待ちならすぐに入れてもらえることがあるよ
病院に相談してみて
ちなみに、人間ドックにもベストシーズンがあります。
ここでいうベストシーズンというのは予約が取りやすいという意味です。
閑散期 | 12~4月 | 企業からの申し込みが減る時期 |
繁忙期 | 9~11月 | 特に10、11月はピーク |
これは一般で予約する場合の話ですので、会社で予約する場合などは会社にお任せしましょう。
定期的にドックを受診されている方は、人間ドックが終わるやいなや次回の予約をして帰ります。
つまり、約1年後の予約を取っているということです。
数か月先まで予約がいっぱいということはよくあることですので、希望日が決まっている方は早めに連絡をして予約しておきましょう。
料金
一般的な日帰り人間ドックの相場は3万円から6万円。
1泊2日コースで10万円以上となっています。
検査内容によっても金額が変わります。
今回受診した日帰りドックは税込40,700円でした。
厚生病院だったのでJA組合員の方は税込38,500円で受診できます。
一般的な検査内容と金額だと思います。
☆補助金について
人間ドックには3種類の補助金があります。
1.国民健康保険
わたしの住む地域の補助金は以下のようになっています。
費用金額(基本額)の2分の1が上限です。
日帰り人間ドック | 15,000円まで |
1泊2日ドック | 20,000円まで |
脳ドック | 15,000円まで |
2.会社の健康保険
勤めている会社の健康保険組合では最大20,000円の補助があります。
35歳以上で補助してもらえます。
今回、補助金を引いて窓口で実際に支払った金額は20,700円でした。
自分で予約される方は勤めている会社に補助金があるかどうか聞いてみるとよいと思います。
事前に申告しておけば会計時に差し引かれて請求されることもあります。
うちの場合はコレでした。
3.民間の保険(生命保険、医療保険など)
加入中の生命保険や医療保険で補助が出る場合があります。
これも保険会社さんに確認してみたほうがいいですね。
どんな人が受けられるの?
20歳以上であれば誰でも受けられます。
仕事やライフスタイルの変化が起こりやすい30代以降、そして、生活習慣病のリスクが高まる40代以降が推奨されています。
もちろん若いうちから定期チェックしておけば早期発見、リスクの把握など、メリットはたくさんあると思います。
人間ドックは経過をチェックしていくのが大事ですので、定期的に受診するのがセオリーとなっています。
平均寿命が高くなってきていますので、高齢者になってもより長く健康に過ごしたいものです。
・予防医療
病気にかからないように予防する医療のこと。
・健康寿命
健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間のこと。
当日までにすること
受診1か月前ぐらいになると、予約をした病院から人間ドックの案内、検査キットなどが届きます。
注意事項や問診表も入っていますので、当日までに記入しておきましょう。
前日に見ればいいや、だと間に合いません。
少なくとも1週間前には内容確認しておかないと当日の検査が受けられないことがあります。
そのほかに当日のオプション検査の申し込み(事前と当日あり)も要チェックです。
気になるところがある人は準備を進めておきましょう。
検査するほどじゃないんだけど、、、という方は相談できるようにメモにまとめておくと当日スムーズに進みます。
それと大事なこと。
前日の食事と水分について。
前日夜9時以降は絶食。水以外の水分はとれません。
水は朝6時前まで200ml程度可能。
これを守らないと当日受診できなくなる可能性があります。
ご注意ください。
検査項目
人間ドックと言っても種類はたくさんあります。
今回わたしが受診したのは一般的な日帰りの一日ドックです。
ほかにも脳ドック、心臓ドックなど一部に特化したドックもあります。
ほかの健診との違いについて紹介します。
一般の健康診断(会社で受ける健診等)
問診、身体計測、尿検査、胸部X線検査、心電図、血液検査など
特定健診項目
問診、身体計測、尿検査、胸部X線検査、心電図、血液検査など
大項目は一般の健診と同じですが、血液検査項目や身体計測の内容が違います。
特定健診のほうはメタボリック症候群に着目し、生活習慣病リスクを発見する内容になっています。
人間ドックの検査項目(今回受診した項目)
問診、身体計測、尿検査、便検査、X線検査/内視鏡検査、生理検査(心電図・眼底検査・眼圧検査)、腹部超音波検査、血液検査
※項目は病院によって異なることがあります。
一般健診、特定健診との違いは胃内視鏡検査、いわゆる胃カメラと腹部超音波検査、便検査、血液検査項目の種類などです。
検査の流れ
受付で書類の確認と保険証、検便、検尿の提出。
その後看護師さんからの問診が続きます。
オプション検査はこの時に申し込みます。
その後更衣室で健診着に着替えてロッカーキーを預けます。
健診着って寒そう
冬の時期はどうしてるの?
心配ないよ
健診着の上に着る暖かいちゃんちゃんこが用意されてあったよ
当日のスケジュールはこんな感じ。
スムーズに進めばお昼までには終わります。
検査は淡々と進められますが、スケジュール表にある通り、順番はバラバラになることが多いです。
お名前や番号を呼ばれたらそこへ行ってそれぞれの検査をするので意識して回るという感じはないです。
X線検査や超音波、心電図などの検査はドック専用設備が置いてあるわけではなく、病院の設備を使用することが多いので、入院患者さんや各外来を受診される方などの合間を縫って検査が進められます。
健診着を着た集団と待合場所で一緒になると一般の方は『何ごと?』と思うかもしれませんね。
受付から出発し、病院内施設を巡ってまた戻ってきます。
恐怖の胃カメラ
さて、それぞれの検査に恐怖を感じることはないのですが、一番心配されるのはやはり胃カメラではないでしょうか。
これは受けた人しかわからない未知ゾーンですね。
わたしはもともと嘔吐反射が強く出てしまうので、ここは経鼻希望しました。
受診した病院では経鼻は追加料金で対応していただけました。
確か2,000円程度だったと思います。
口からもやったことがありますが、この追加料金で辛さが半減するのであれば安いものです。
- 消泡剤を飲む レモンのようなアクエリアスのような感じのする飲み物。
決しておいしくはない。 - 鼻の処置 血管拡張のためのスプレー=ゼリー状の液体を鼻に注入。
少し吸ってくださいと言われ吸うとのどの奥に。
とても気持ち悪い。 - 麻酔 鼻から注入。これものどの奥に。
飲まなくてもいいと言われたけど、のどの麻酔も後でするので飲む。 - カメラを通すほうの鼻の穴チェック チューブを鼻に通される。
刺されたまま検査まで待つ。 - 検査 検査台に乗り、直前にのどの麻酔。あとはまな板の上の鯉状態。
胃カメラの準備を始めてから終わるまで約30分でした。
とても速いほうだと思います。
これだけでもいい病院を選んでよかったと思いました。
ほかの病院で口からの胃カメラを受けたことがあるのですが、待合で待っている間、先に検査している方の聞こえてはいけないような音が聞こえてきたりするので、恐怖しかないです。
検査後は涙と鼻水が止まらず、しばらく憂鬱な気分ですごすことになります。
そういった姿も検査をしに来た次の方に見られます。
経鼻からの胃カメラだと検査後もラクラクです。
上記のような涙と鼻水が止まらないということもあまりありません。
麻酔効果がなくなるまでは違和感ありますが、口からの検査ほどではないですよ。
結果説明とその後
ひととおり検査が終わると最後に結果説明があります。
医師から当日受けた検査結果をもとにまとめの話をされます。
このときは検査結果は渡されません。
検査結果はきちんと診断がついて医師のコメントなどを入れられて後日送付されてきます。
といっても当日、結果の説明はちゃんとあるので、悪いところなどあれば再検査につないでいくことになります。
早急に精密検査が必要となれば即受診予約という形になりますので、よく話を聞いておきましょう。
検査結果の送付 → 紹介状同封 → 希望病院へ受診予約 → 検査 → 検査結果説明
・・・最終的には健診元に報告という形になると思います。
この日は11時前に終わりました!
コロナ以降、人間ドック予約可能数を減らしていることもあり、時間がかかりませんでした。
午後から会社へ出勤しようと思うとギリギリになるかもしれませんが、朝早くから並べば午後からの出勤は可能だと思います。
でも、ちゃんとお休みを取って、半日は自分の体のため、午後からは自分の時間を楽しむようにするのもいいんじゃないかなと思います。
この時の視力検査がきっかけで遠近両用メガネを購入しました。
こちらもぜひ参考にしてみてくださいね。