中学に入ると楽しみなことの一つに部活動がありますね。
小学校卒業が近づくにつれ、中学校生活への希望と不安に胸を膨らませているお子さん、親御さんも多いと思います。
部活動ってどういう感じなの?
どれくらいお金がかかる?
みんなのギモンに、ムスコ3人、ソフトテニス部と卓球部に所属していた経験から部活の現状とお財布事情をお伝えします。
そもそも部活って入らないといけないもの?
強制というわけではありませんが、中学生の部活動に対して推奨している学校は多いと思います。
精神面、体力面で強くなる、ストレス発散、社会生活のルールが身に着く、交友関係が広がる等のメリットがあります。
もちろん、時間が取られる、費用がかかるなどのデメリットもありますが、心や体が大きく成長する中学生の時期に部活動を経験することにより、これからの社会生活に大きく影響していくものと考えられますね。
そういった意味では運動部と文化部、どちらの部活動を選んでもお子さんの成長につながるのではないでしょうか。
運動部 | 文化部 |
---|---|
野球 | 英語 |
サッカー | 技術 |
バレーボール | 家庭科 |
バスケットボール | 文芸 |
テニス | 美術 |
卓球 | 吹奏楽 |
剣道 | 演劇 |
柔道 | 合唱 |
いろんな部活があるね
何やりたい?
部活できるの楽しみだな
初めてやる部活はドキドキだね
じゃあまずは見学に行ってみよう
部活にかかる費用
ここでは実際にわたしの子どもたちが経験したことのあるソフトテニス部と卓球部についてリアルにかかった費用を公開します。
ほかの部活動については不明なところが多いので、一例としてとらえていただければと思います。
まず大きく分けて初期費用と維持費があります。
初期費用としては必要な道具をそろえたり、登録や名簿等が必要な場合の費用など。
維持費としては部費として徴収されるもの、試合の参加費用、道具を維持するための費用などがあります。
初期費用
まずは道具をそろえるための費用です。
☆ソフトテニスの場合
初期費用 | お値段 |
---|---|
ラケット | 5,000円~ |
ガット | 1,000円~ |
シューズ | 4,000円~ |
ラケットバッグ | 6,000円~ |
ユニフォーム | 上下で10,000円以下 |
簡単に計算すると、22,000円以上かかる計算になります。
シンプルにラケットとシューズさえあれば活動はできます。
ラケットバッグもラケットを購入したときについてくる巾着状のバッグでも問題ないです。
ガットの張替え工賃はラケット購入するとサービスになることが多いです。
ほかにラケットのオーバーグリップ、エッジガードなどありますが、最初のラケットには付けてなかったと思います。
知識がなかったということもありますが、最初のラケットは曲げてきたり、扱いがひどかったりするので、すぐ買い替えになります。
うちの場合は3か月持たなかったこととこの間試合に出ることがなかったのでそれでよかったと思っています。
★卓球の場合
初期費用 | お値段 |
---|---|
ラケット | 5,000円~ |
ラバー | 片面3,000円~(両面だと6,000円~) |
シューズ | 5,000円~ |
ケース | 3,000円~ |
お手入れ用品 | クリーナー、ラケット保護用品など1,000円~ |
ユニフォーム | 上下で10,000円以下 |
合計で30,000円~になります。
卓球のほうが高いですね。
ただし、卓球の場合は屋内競技なので傷みの心配があまりありません。
ラバーの張替えは定期的にあると思いますが、ラケット自体の買い替えはあまりないと思います。
ラバーのお手入れはこまめにしておくとモチが違います。
うちの場合・・・
ラケット 5,730円
ラバー片面 3,520円×2
ケース 1,500円
メンテナンス用品 1,540円
ラバー加工片面 300円×2
シューズ 9,800円
ユニフォームを除いた合計は26,210円でした。
思ってたよりも高かった!
そのほかにかかる費用はなかったと思います。
場合によっては練習着や登録費用などがかかることがあります。
ソフトテニスと卓球では卓球のほうが初期費用がかかりましたが、ランニングコストは卓球のほうがかかりません。
これは屋外競技と室内競技の特徴かもしれないです。
やはり外のスポーツは道具の傷みが早いです。
テニスシューズは1年で2回以上、ラケットは年1~2回購入していたと思います。
ガットの張替えは年に2度ぐらいありました。
部活動初めてでその競技をやっていない場合、どの道具を買っていいのやらまったくわかりません。
そんな時は学校であっせんしてくれるものを参考にするとよいでしょう。
業者が来て説明してくれたり、先生からも初心者に合ったものをアドバイスしてもらえることがあります。
維持費
部費、試合の参加費用、道具を維持するための費用が部活を続けるために必要な費用になります。
道具を維持するための費用は人により、また、経済状況によりまちまちです。
項目 | お値段 |
---|---|
部費徴収 | 月1,000円~ |
試合参加費 | 試合ごと500円~ |
道具のメンテナンス | ガット張替えやラバーの張替えは3~6か月ごと |
備考 | ラケット、シューズの買い替え |
部費にはあらかじめ試合の参加費が含まれていたり、試合中の飲み物、備品等部活を続けていくことでかかる費用等が含まれることがありますので、学校や部活ごとに金額は違ってきます。
ソフトテニスの場合は試合中にラケットが折れたりする場面に何度か遭遇していますので、試合に出るようになったら2本用意しておくのがいいと思います。
新しいものを2本買う必要はなくて、自分の欲しいラケットが出てきたら、以前使っていたものをサブとして持っておけばよいです。
ラケット購入の際はエッジガード、オーバーグリップ、ガットが必要になってくるので、人気のあるラケットを購入する場合、コミコミ20,000円ぐらいかかることを考えてきましょう。
ソフトテニスの試合に出るためには専用ラケットが必要だよ
え、ほんと?
どこを見たらわかるの?
ラケットのグリップのすぐ上に公認マークがあるかよく見てみてね
卓球の場合は2本目のラケットの心配はほとんどないと思います。
ラケットが折れたり変形することはあまりなくて、あるとすればラバーが外れたりすることぐらいでしょう。
2本あるに越したことはないのですが、卓球のラバーはあまり使っていなくても数か月で張り替えるのが理想ということですので、メンテナンス費用が2倍かかるということになります。
いつもラバーをチェックしていればトラブルは避けられると思いますので、ラバーに異変を感じたら早めに交換すればよいと思います。
そのほかに寒くなってきたらウィンドブレーカーの購入を勧められます。
部員みんなお揃いで名前入りだったりするので、学校でお知らせがあった場合には購入しておいたほうが良いと思います。
もちろん、一般製品でも問題ないと思いますが、みんなが同じものを着ているようであれば子どもたちも気になりますね。
お値段は上下名前入りで10,000円を超えるぐらいでした。
中学生の時に身長が伸びるのは間違いないですが、サイズはあまり大きめにしないほうがよいです。
裾を引きずっていると傷みます。
いずれ買い替えることになるのなら、ほんの少し大きめぐらいが格好良く着られます。
活動時間はどのくらい?
さて、金額のほかに気になることといえば活動時間ですね。
うちの子たちが通っている学校では通常部活の時間は水曜以外の平日放課後の2時間程度、土日いずれか2~3時間、朝練と延長部活は週2回程度となっています。
土日は練習試合が組まれたり、中体連の試合、その他の大会が入ることがあります。
ここでワードのチェックです。
朝練
学校の始業前30分程度の短い時間でやる部活のこと。
うちの場合は7:20ごろから始まります。
延長部活
試合前などの練習時間確保、および日没が早い日の部活について行われる、放課後を過ぎて遅くまでやる部活のこと。
うちの場合は18:30まで。
朝練は試合形式ではない練習になることが多いようです。
基礎体力の強化や体を動かすことが中心になります。
そもそも時間が少ないので片付けに時間のかかるような内容は難しいですね。
延長部活に参加するためには親の同意のもと、迎えが必要になります。
そもそも暗くなってから終わるので、特に女子はひとりで歩いて帰るなんていうのはとても危ないです。
田舎だと街灯が少なく、暗すぎて本当に心配です。
これが明かりの多い都会だと違うのかもしれませんが、田舎道は何が出てくるのかわかりません。
おかしな人も多い時代ですのでお迎えは仕方がないかなと思いますが、少し面倒ですね。
延長部活をやらないという選択もできますが、練習時間の確保、部員同士のつながりなどを考えるとなるべく参加するのがよいと思います。
それから、昨今問題になっている先生たちのハードワークを抑えるため、部活の時間がかなり減っています。
以前は毎日のように朝部活、放課後部活、試合前には延長部活、土日も部活という生活でした。
今は朝部活は週2回、週1回はノー部活デー、土日は試合等なければどちらか一日休みにするというのが一般的になっています。
まとめ
ある程度上達してくればおのずといい道具が欲しくなってくるし、より大事に道具を扱えるようになります。
そのころには自分の好きなメーカーや商品が出てきて、スポーツ用品店で自分で選べるようになるでしょう。
うちの子たちは誕生日のプレゼントで好みのラケットやシューズを選ぶことが多かったです。
お高いものですので、何か理由がないとなかなか購入は難しいものですね。
★田舎の部活事情
ここで少し触れておきたいのが田舎の部活事情です。
交通網の発達している都会とは違う、車社会が当たり前の田舎での部活はおうちの方の送迎がマストになることが多いです。
延長部活を始め、練習試合で他校に行く際、大会などに参加する場合に現地までの送迎はおうちの負担になります。
部員の親御さんで協力して送迎することもありますが、最近はほかの人に面倒をかけたくない、個人でなんとかしたほうが気分的にラクという人が多いです。
★先輩、後輩の上下関係について
年々こういうしがらみみたいなものは薄くなっています。
年代をこえて仲良くなったり、敬語必須なんてこともなく、楽しく仲良くしている傾向がうかがえます。
練習時間が短くなっていて以前より一緒にいる時間が短くなり、関係が希薄になっているのかもしれません。
昔のような厳しい世界ではなく、ひとりひとりが楽しめる場になっているような気がします。
★勉強との両立は
よく部活をしていると普段の宿題をやる暇がないと言われている方が多いです。
確かに18:30まで部活をやって家に帰ると19:00。
そこからご飯とお風呂に入るといくらも時間がありません。
でも、やれないことはないです。
ダラダラしている時間をなくして、テレビを見たりゲームをする時間を確保しつつ、メリハリをつけて生活すれば苦ではなさそうです。
長男、次男はサボりたい子たちでしたのでよく注意することがありましたが、三男については淡々とこなしているので、その子その子で違うんだなと思います。
結果、長男も次男も進学に困る状況ではなかったので、あんなに注意しなくてもよかったのかもと反省してます。
長男が中学入学したときから7年がたち、現在末っ子が中学1年生になりました。
その間に学校のあり方、部活の事情も変化しており、戸惑うことが多いです。
今後もますます変化が予想されますので、また何か変化があったら更新していきます。